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日本・福岡の建築家
松岡恭子・KyokoMatsuoka
SD Review
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SD Review
1992.10.02-1992.10.14(東京展)
1992.10.17-1992.10.31(大阪展)
会場:東京展 ヒルサイドテラス
大阪展 都住創センター
SD賞:Housing for Agoraphobia(N・ユーフォリア)
所在地:福岡市早良区
建築用途:集合住宅
構造:RC造
敷地面積:979.9㎡
延床面積:2023.33㎡
竣工年:1994年
1992年に設計を開始した〈 Housing for Agoraphobia 〉は、いわゆるゲタ箱式の平面を手にしていた施主がその計画不安を感じ、私たちに基本設計を依頼した経緯を持つ。最初の提案を提出した時に、施主や設計施工を担当するゼネコンの関係者は大変困惑したようであった。19戸のユニットそれぞれ異なる平面が立体的に組み合わさった複雑さに加え、共用部分とも専有部分ともとれる空間が箱体の中を交錯していたからである。
しかし勇気ある施主は基本的に私たちの提案を受け入れてくれたのであった。法的な問題や予算と向き合って多くの変更が余儀なくされたが、当初考えていた仕掛けは、かなり絞られたとはいえ、小さなものとなって点在している。それは、居住者間にナマの交流は無くとも、この建築の中を移動する際に自らの体の一部がフレームのなかに断片化してシーンとして投影され、それをお互いに認知し合いながら生活するという、間接的な関りをつくるものであった。
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